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保育士になるには ~実技試験の概要・対策~

※写真はイメージです。

 

こんにちは、前回は保育士試験の受験資格や合格率などについて

解説ささせて頂きました。

今回は実技試験について深く掘り下げていきますね。

 

目次

 

<実技試験の種類>

筆記試験に合格すると実技試験の受験資格を得ることができます。

実技試験には下記の3種類があります。

①音楽に関する技術
②造形に関する技術
③言語に関する技術

の3種類ありこの中から2つを選択して受験することになります。

 

<実技試験の内容>

では実際どのような試験内容であったか説明していきますね。

令和3年度の試験内容

①音楽に関する技術

幼児に歌って聴かせることを想定して、課題曲の両方を弾き歌いする。
求められる力:保育士として必要な歌、伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊かな表現ができること。

課題曲
1. 『あひるの行列』 (作詞 :小林純一 作曲:中田喜直)
2. 『揺籃のうた』 (作詞:北原白秋 作曲:草川信)

ピアノ、ギター、アコーディオンのいずれかで演奏すること。

(楽譜(紙)の持ち込み可)
ピアノの伴奏には市販の楽譜を用いるか、添付楽譜のコードネームを参照して編曲したものを用いる。
ギター、アコーディオンで伴奏する場合には、添付楽譜のコードネームを尊重して演奏すること。
いずれの楽器とも、前奏・後奏を付けてもよい。歌詞は1番のみとする。移調してもよい。
注意1 : ピアノ以外の楽器は持参すること。
注意2 : ギターはアンプの使用を認めないのでアコースティックギターを用いること。
    カポタストの使用は可。
注意3 : アコーディオンは独奏用を用いること。

 

②造形に関する技術

保育の一場面を絵画で表現する。
求められる力:保育の状況をイメージした造形表現(情景・人物の描写や色使いなど)ができること。

表現に関する問題文と条件を試験の当日に提示する。
当日示される問題文で設定された一場面を、条件を満たして表現すること。
注意1 : 当日の持ち物(試験中机上に置けるもの)
①鉛筆またはシャープペンシル(HB~2B)
②色鉛筆(12~24色程度)      
※1 クレヨン・パス・マーカーペン等の使用は不可とします。

※2 水溶性色鉛筆の使用も可ですが、水分を塗布することは不可とします。

※3 摩擦熱で消える色鉛筆の使用は不可とします。

※4 色鉛筆ケース(筆箱等)を机上に置くことは可とします。

※5 携帯用鉛筆削りを会場内に持ち込むことは可としますが、

試験時間中に使用する場合は、試験監督員の了解を得てから使用してください。
※6 受験者の間での用具の貸し借りは認めませんので、

忘れないように注意してください。
③消しゴム
④腕時計
注意1: アラーム等の音の鳴らないもので、計算機、電話等の

機能のついていないものに限ります。置時計不可。
上記①~④において、「人物の形をしたイラスト入りのもの」は机上に置けません。(使用不可)
注意2 : 試験時間は45分です。
注意3 : 解答用紙の大きさはA4判とします。絵を描く枠の大きさは縦横19cmとします。
(紙の種類は試験の当日に提示します。)

 

③言語に関する技術

3 歳児クラスの子どもに「3分間のお話」をすることを想定し、

下記の1~4のお話のうち一つを選択し、子どもが集中して聴けるようなお話を行う。
求められる力:保育士として必要な基本的な声の出し方、表現上の技術、幼児に対する話し方ができること。

課題
1.「ももたろう」(日本の昔話)
2.「3びきのこぶた 」(イギリスの昔話)
3.「おおきなかぶ」(ロシアの昔話)
4.「3びきのやぎのがらがらどん」(ノルウェーの昔話)

子どもは15人程度が自分の前にいることを想定する。
一般的なあらすじを通して、3歳の子どもがお話の世界を楽しめるように、3分にまとめてください。
お話の内容をイメージできるよう、適切な身振り・手振りを加えてください。
注意1 : お話をする際は立ってでも座ってでも構いません。
注意2 : 題名は開始合図のあと、一番最初に子どもに向けて言ってください。
注意3 : 絵本・道具(台本・人形)等の一切の使用は禁止です。
絵本を読んだり、道具を使ったりした場合は、不正行為になりますので注意してください。不正行為とみなされた場合、実技試験は無効となるほか、当該年試験から3年以内の期間で受験ができなくなる場合があります。(児童福祉法施行規則第6条の14第2項)
注意4 : 3分間は退出できません。時間はタイマーで計ります。
注意5 : 子どもに見立てた椅子等を前方に用意します。

(一般社団法人保育士養成協議会HPより引用させて頂きました)

というのが令和3年度実技試験の具体的な内容でした。

※写真はイメージです。

<実技試験で求められる能力>

ではどのようにすれば評価を得られるのか?

と言いますと

①音楽に関する技術

 難しい楽曲をうまく弾く能力ということではなく

 子どもたちの顔を見ながら笑顔で弾く能力が求められます。

②造形に関する技術

 情景、および人物などを豊かにイメージした描写・色使いができる力

 が求められます。

③言語に関する技術

 声の出し方や表現上の技術、幼児に対する適切な話し方ができるかどうか

 が求められます。

 

筆記試験に関しては独学で学ぶことが可能ですが、実技試験に関しては

独学で学ぶのはなかなか難しそうですね。

スクールに通う、アルバイトで経験を積む等の対策をしてみては

如何でしょうか?